品質の高い安定した電力を供給するために活躍しています。
配電機器の主力製品である変圧器は、一般家庭などに品質の高い安定した電力を供給するための重要な機器です。
厳しい品質管理のもと、信頼性の高い変圧器の生産に取り組んでいます。
柱上変圧器
- 高圧配電線の電圧を、6600Vから210Vおよび105Vに変換し、一般家庭などの需要家に電気を供給する設備のうち、電柱に設置されるものです。
- 高配向性珪素鋼板の巻鉄心を使用した、低損失な単相柱上油入変圧器です。
- 使用環境によりタンクのめっき仕様とブッシングが異なる2種類の仕様があり、一般型と沿岸地区（塩害地区）で使用する強化耐塩型があります。
- 定格容量：5、10、20、30、50、75、100kVA
- 環境への取り組みとして、降柱した製品に対し再生修理を実施しています。
灯動共用柱上変圧器
- 2台の柱上変圧器を、内部でV結線することで1台のタンクに収納した変圧器です。
- 空調設備や冷凍・冷蔵設備などの三相負荷を有する需要家に対し、本製品は電灯用単相負荷と動力用三相負荷を同時に供給することが可能です。
- 柱上変圧器のV結線と比較すると、装柱作業の効率化とともに装柱面積が縮小されることで、都市景観の美化に寄与します。
- 定格容量：100+50kVA、50+30kVA
借室用変圧器
- 主にマンションの電気室などの室内に使用する単相油入自冷式の変圧器です。
- 変圧器の騒音が居住区域に影響しないように、ベース部に防振ゴムを付属しています。
- 定格容量：300kVA
変圧器塔
- 電線を埋設し無電柱化を図る、地上設置型の配電用変圧器です。
- 灯動共用変圧器と保護機器をコンパクトに収納した安全性に優れた製品です。
- 高圧の気中開閉器を組み込んだⅠ型と不付のⅡ型、分岐装置搭載のⅢ型の3種類があります。
- 定格容量：100+50kVA、50+30kVA
多回路開閉器塔
- 電線を埋設し無電柱化を図る、地上設置型の配電用多回路開閉器です。
- 遠方からの通信指令により開閉動作が可能な自動化用高圧気中多回路開閉器塔は、5回路の自動開閉器を内蔵しています。
- 手動操作により開閉を行う高圧手動多回路開閉器塔は、3回路または5回路の手動開閉器を内蔵した2種類があります。
低圧分岐装置
- 変圧器塔の二次側に接続して需要家に配電する低圧の分岐装置です。
- 配電用遮断器をコンパクトに収納し、11回路の分岐が可能です。
高圧自動電圧調整器（SVR）
- 新型子局に対応し、配電自動化システムへ計測情報の提供が可能です。
- 自律運転時にはインピーダンス判定により変電所方向を自動判定が可能です。
- SVR用子局との運用により遠隔にて変電所方向を指定可能です。
- 定格容量
- 3000,5000kVA
- 相数
- 三相
- 一次電圧
- 6200V～7000V（9タップ）
- 二次電圧
- 6800Vまたは6600V
超高圧変電所用監視制御システム
変電所の監視・制御を行う高度なシステムです。
- 回線（設備）単位に機能分散した端局装置とすることで、障害時の波及防止化、拡張性の向上を図りました。
- 常時監視機能により信頼性の向上を図りました。
- 平常時の変電所直接運転は集中監視制御装置により一括監視制御することで、変電所運転業務の迅速化、省力化を図りました。
- 集中監視制御装置には、24時間連続運転状態で長時間の使用が可能な産業用ワークステーションを使用しています。
- 装置ダウン時を考慮し、ハードで構成した直接操作回路を設けました。
- 変電所構内のシステムLANを汎用のイーサネット､通信プロトコルをTCP/IPとし、保守性の向上とコスト低減を図りました。
配電用変電所用制御・保護装置
- 制御と保護を分離､保護リレーは回線単位にユニット化した分散形としております。また、自動監視機能による信頼性の向上も図りました。
- 変電所構内のシステムＬＡＮを汎用のイーサネット、通信プロトコルをTCP/IPとし、保守性の向上とコスト低減を図りました。
- バンク二次保護リレーの地絡検出は､ωC測定方式として系統変更時でも人工地絡試験を不要としました。
- 変電所一括および盤単位に､遠方制御･直接制御の切替が可能です。
- 保護リレーは回線単位､制御装置はバンク単位での点検停止を可能としました。
- 制御装置異常でも保護機能に支障がなく､各保護リレーでの計測監視を可能としました。
- 計測･故障表示は､ビジュアルな画面で運用性の向上を図りました。
- 盤間は専用のコネクタ付ケーブルにて接続可能であり、ケーブル本数削減と現地据付工事期間の短縮を図れます。
保護リレー装置
短絡事故(ショ－ト)や地絡事故(落雷等)が発生した時、電流の流れを遮断して設備を保護するものが｢保護リレ－装置｣です。
マイクロコンピュ－タによる演算にて事故を検出する「ディジタルリレ－装置」を製作しています。
66kV送電線保護リレ－装置
- 山岳地帯などに敷設されている「送電線」で、強風や大雪で短絡 (ショ－ト) したり、また鉄塔 に雷が落ちたり、樹木が電線に接触すると、地絡 (ア－ス) となり大電流が流れて送電線の設備を破損してしまいます。そこで、短絡事故・地絡事故をいち早く検出して大電流の流れを遮断することにより、送電線の設備を保護するものが「送電線保護リレ－装置」です。
- 保護リレ－動作により事故を除去した後は、再閉路機能により自動的に送電を開始します。
154kV/66kV変圧器保護リレ－装置
- 変電所にある大きな変圧器 (トランス) の中で、短絡事故 (ショ－ト) や 地絡事故 (ア－ス) が発生した時に、大電流を遮断して変圧器を保護する装置です。
- 短絡・地絡事故を検出する「ディジタルリレ－ユニット」を二重化して信頼性を上げています。
275kV、154kV、66kV母線分離リレ－装置
- 変電所の中には「母線」と呼ばれる設備があり、電力系統において電力を供給する複数の開閉装置が接続されています。「母線分離リレ－装置」は系統で事故が発生した場合に事故が発生している方の母線を切り離して、他の系統に影響を及ぼさない様にする装置です。
- また他の保護リレ－装置等で不動作事故が発生した場合にも母線を分離し､大規模停電を防止します。
全装置共通
- 変電所から遠くにある制御所から、整定値変更・設定変更、また装置動作時の詳細情報を見ることができるように、イ－サネットLANに接続してリモ－ト運用を可能としております。
また、盤面には簡易HIパネルを設け、情報が即時確認できる様にしております。
(HI：ヒュ－マンインタ－フェイス) - ユニット交換が可能な「Veuxbus※シリ－ズ･ディジタルリレ－ユニット」を適用しました。
※「Veuxbus」は株式会社日立製作所のディジタルリレーの登録商標です。
高圧受電キュービクル
- 扉を開いても充電部が露出しない構造であり、安全に操作ができます。
- 種々の仕様にフレキシブルに対応する構造を採用しています。
- 設備容量に合わせて標準シリーズ化を図りました。
現場操作盤・機側操作盤
プラント機器を個別に直接監視・操作するための装置です。
- 使用目的に応じてさまざまな盤の形状を選択することができます。
また､運転操作機能や監視機能などあらゆる機能を追加することが可能です。 - 本体の材質は、ご要望に応じてステンレス材を使用したり、亜鉛溶射や耐塩害塗装を施すことが可能です。
- 屋外形は盤内の温度変化を考慮し、自動でヒータや換気ファンが動作する機能の追加も可能です。
動力制御盤
- タッチパネルよりグラフィック画面で動作を確認しながら、任意に詳細の設定や調整が行なえますので､複雑な運転制御が要求される水処理システムなどに適しております。
- 必要な計測･表示のほか､状態･故障表示､履歴表示が可能です。
設定機能ではタイマ､カウンタ､警報値の設定が可能で､省スペースでの効率的な監視制御にも最適です。 - タッチパネルのグラフィック画面や設定画面などはプログラムにより追加や削除､系統の変更等が容易に行なえます。
中央監視操作盤
- システム全体の運転状態が一目でわかるように系統別に色別ができ､必要な計測･表示および制御装置を合理的に配置することが可能です。
- 設備全体の運転状態を効率良く監視制御でき､また設置スペースに適した監視盤の形状を選択することができます。
- 照光シンボルにはLEDを使用し､省エネルギー化を図っております。
配電用変電所用キュービクル
- JEM-1425に対応した配変用受変電装置です。
- 配電線用専用モールドブッシング形変流器(CT)・零相変流器(ZCT)を採用し、内部機器をコンパクトに収納､保守･点検が容易です。
低圧電圧調整変圧器（LVR）
- 一般家庭に普及拡大した太陽光発電により昼夜で変動する電圧に対し、自動で電圧調整を行う柱上変圧器です。
- 太陽光発電の連系による基準電圧の上限逸脱に対し、電圧を下げ制御することで防止する製品です。
- 電圧調整を1段階の簡易なものとし、柱上変圧器と一体型の構造とすることで低コストかつ、取扱および保守が容易な製品です。
- 定格容量：50kVA
配電用分散リアクトル
- 万一の配電線地絡事故発生時において、地絡電流を補償することで対地電圧の上昇を防ぐ効果があります。
- 地絡事故発生時の人命、財産等の安全性に寄与します。
- 機器外観および構造は柱上変圧器と同等で、容易に電柱に設置することができるため、取扱が容易です。
- 地質等の影響で接地抵抗の低減が困難な場所では、本製品を適用することで接地工事の費用を削減することが可能です。
- 定格容量： 2kVA（補償電流0.444A）
仮設変圧器
- ● 概要
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柱上変圧器の揚げ替え工事等を無停電で実施するためのバイパス用の可搬型変圧器です。
灯動共用変圧器と保護機器および検相装置を組み合わせたもので、応急用の仮設電源としても使用することができます。 - ● 50+30kVA
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従来品の後継機種として、本体構造や仕様を改良した、新型の仮設変圧器です。
- ● 特長
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- 小形化・省スペース化
高圧開閉器と変圧器タンク一体型の構造を採用しております。また、変圧器タンクの放熱フィンをなくすことで、漏油リスクを低減しております。 - 操作防止機構の搭載
高圧開閉器には機械的なハンドルロック機構、配線用遮断器は検相判定によるインターロック機能を有しております。また、無電圧タップ切替器、接地相切替スイッチは操作ロック機構を搭載し誤操作を防止します。
- 小形化・省スペース化
本体部 
操作盤 項目 主な仕様 変圧器容量 50+30kVA（電灯+動力） 変圧器タップ F6750V-R6600V-6450V 高圧開閉器 高圧負荷開閉器（手動操作式） 配線用遮断器 MCCB（電動操作式） 検相装置 位相差判定/電圧差判定/接地相判定 検相操作 専用操作盤から操作 外観寸法(mm) W1110×D730×H1750（付属品含まず） 質量(kg) 860（付属品含まず） - ● 30+20kVA
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仮設変圧器（50+30kVA）に対し、大幅な小型・軽量化を行い、運搬および狭い道路での作業性を向上させました。
- ● 特徴
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- 小形化・軽量化
変圧器容量の削減（30+20kVA）および筐体のアルミ化により小型化・軽量化しており、高所作業車のウインチで吊り上げ、装柱（柱上設置）での運用ができます。 - 操作性・安全性
タブレット端末による遠隔操作と音声ガイダンスにより、操作性の向上とトラブル防止を図っております。
※ 本製品は㈱ユアテック殿、北日本工業㈱殿と共同開発し、第67回澁澤賞を受賞しました。 - 小形化・軽量化
本体部 
装柱（柱上設置）状態 
タブレット端末 項目 主な仕様 変圧器容量 30+20kVA（電灯+動力） 変圧器タップ F6750V-R6600V-6450V 高圧開閉器 LBS（手動操作式） 配線用遮断器 MCCB（電動操作式） 検相装置 位相差判定/電圧差判定/接地相判定 検相操作 タブレット端末からの遠隔操作および
有線接続操作可（音声ガイダンス付）外観寸法(mm) W1100×D640×H1080（付属品含まず） 質量(kg) 465（付属品含まず）
コンテナ形キュービクル
- ● 概要
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６kV高圧キュ－ビクルおよび保護・監視制御を行う配電盤を分割コンテナに最適配置し､発変電所の省スペース化や現地工事の工期短縮・省力化ならびに浸水対策を目的とした受変電設備です。
標準仕様 母線 2000A (変圧器20,000kVA対応)
配電線6回線（１バンク当たり）コンテナ構造 3分割/2分割構造 概略寸法 幅 1.8m × 長さ 6.7m × 高さ 3.3m(架台除く) 概算重量 約 8.2t (キュービクル部コンテナ)
約 5.5t (配電盤部コンテナ) - ● 特徴
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- 防水構造コンテナ + 架台により浸水対策を実現
制御・電力ケーブルは側面上部引込とし、床面に貫通部がありません。 - コンテナ一体キュ－ビクルは軽量化と保守性・安全性を向上
扉等の透明カバー化（ポリカーボネート製）とアルミ母線採用で、軽量化・組立作業を省力化します。 - 新構造ディジタル形配電盤の採用で省力化やメンテナンス性を向上
盤単位から機能別ユニット単位で製作しフレームに組込みます。将来の部分更新が可能です。 - 現地工事の工期短縮と省力化
現地での架台・コンテナ据付（お客さま施工）、点検・確認試験を１ケ月程度で完了します。
- 防水構造コンテナ + 架台により浸水対策を実現
- ● コンテナ外観
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〔配電盤部〕 
〔キュ－ビクル部〕 - ● コンテナ内部
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ディジタル形配電盤
(送電線・バンク制御保護装置)
コンテナ一体キュ－ビクル
(アルミ導体採用)