モノづくりの現場
Factory

配電機器製品製作の流れ

特徴
「全工程自社一貫生産システム」を構築
バーコード方式「リアルタイム生産・品質管理システム」を導入

配電機器部門の主な製品

  • 柱上変圧器・借室用変圧器
  • 地中化用配電機器(変圧器塔・多回路開閉器塔等)
  • 電圧安定化機器(高圧自動電圧調整器(SVR)・低圧電圧調整変圧器(LVR)等)

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設計・開発
設計・開発

主要製品である柱上変圧器の設計・開発では、安価でかつ高品質な製品を求められるため、コストダウンと品質向上に向けた取り組みを行っています。また、環境への負荷軽減も重要なため、環境に配慮した製品設計に努めています。

さらに、都心部などでの無電柱化に対応した地中化用配電機器や昨今の太陽光発電などに対応した自動電圧調整機器などの製品設計、開発も行っています。お客さまのニーズに沿った製品開発、信頼される製品を提供しています。

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製缶・塗装
製缶・塗装

ここでは変圧器を収納するタンクをつくる製缶工程とタンクの防錆のための塗装工程を行っています。製缶工程ではロボット等を用いた自動化ラインと卓越した溶接技術でより良いものづくりに努め、塗装工程では下塗りと上塗りの2コートを自動化ラインで塗装して、高い防錆力確保による品質維持を図っています。

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組立
組立

ここでは変圧器を構成する鉄心とコイルを生産する工程と、変圧器の最終工程となる組立作業を行っています。変圧器の主要部品である鉄心、コイルの製作を社内で行い、組立工程では鉄心とコイルを組み合わせた後、タンクに内蔵し、変圧器が完成します。生産設備の自動化と効率化を図った生産ライン、熟練した技術で製品の品質維持・向上に努めています。

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検査
検査

ここでは変圧器の電気特性を確認する出荷試験を行います。新品の変圧器と再生修理した変圧器について1台ごとに全数試験を行い、確かな品質管理と製品保証に努めています。

制御システム製品製作の流れ

特徴
高い技術力に基づいた全工程作業
二重構造の防塵室における製造・検査工程作業

制御システム部門の主な製品

  • 電力系統監視制御装置
  • 電力系統保護装置
  • 発電所向け制御装置
  • 上下水道監視制御装置
  • 官公庁等向け受変電制御装置

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設計・開発
設計・開発

当社の配電盤は、社会インフラである電力系統の発電所や変電所の設備、あるいは上下水道などの設備に対し、制御や突然の事故・トラブルから保護を行う装置です。

そのほとんどがお客様の仕様にもとづくカスタムメイド品であるため設計では、運用システムの提案と製品仕様の打合せを行い、製品づくりのための各種設計業務(使用部品の選定・手配、配電盤筐体設計、回路設計)を行っています。さらには、製作工程や原価の管理、納入製品に対するお客様への技術的アフターサービスまで全体を担っています。

設計の主な業務としては、ハードウェアやソフトウェアの回路設計、構造CADを使用した、筐体(箱枠)、部品等を固定するための金具類の構造設計、配線CADシステムを使用した、電気部品の配線等の設計を行っています。

各CADシステムで設計されたデータは、工作機械用の板金データや配線作業用の配線デ-タに自動で作成され、大幅な効率化やコストダウンを図り製作期間の短縮を図っています。

また、設計部門では営業部門と一体となって、まずお客様の要望をお聞きし、それにお応えするよう、きめ細やかな対応を心がけ、お客様と一緒になってよりよいシステムと製品の開発を行っています。

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製缶・塗装
製缶・塗装

設計された配電盤は、まず外側にあたる筐体(箱枠)のつくり込みが行われます。この作業を製缶と呼んでいます。

まず始めに1枚の鋼板を、構造CADシステムにより作成されたデ-タをもとに、工作機械で自動的に加工および必要な箇所の曲げを行います。

さらに、各鋼板の部材を溶接して接合し箱形に形成します。

その後、配電盤が設置される環境に合わせ、溶剤または紛体により塗装し焼付乾燥させます。

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組立
組立

ここでは前の工程でつくられた筐体(箱枠)に、さまざまな部品等を取付、それぞれを電線で接続し製品化する作業を行います。

まず、筐体にその製品に必要となるメータやスイッチ類、電子基板等の部品を取付ていきます。その後、各部品間を電線で接続していきます。

部品取付と部品間の接続作業は、全て公的資格や社内基準による資格認定を取得した組立作業者が、配線CADシステムにより自動作成された図面を使用して実施され品質の良い製品づくりを行っています。

また、配線CADシステムにより作成された配線デ-タをもとに、電線を自動で必要な長さに切断し、電線両端への接続用端子取付を機械で行い、安全で効率がよい作業を行っています。

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検査
検査

組み上がった配電盤は、最後に検査という工程をへて完成となります。特に配電盤は社会的インフラの重要な役割を担っていますので、なおのこと厳しい検査を課しています。

それまでの製缶・塗装・組み立ての各工程においても、検査を行ってから次の工程に進むのですが、最終的には検査部門において、さまざまな角度から検証され出荷されます。さらには実際にお客様のもとへ設置した後、それぞれの発変電所や上下水道の施設でシステム的な総合動作確認も行います。

また、検査部門では、単に図面どおりに製品ができているかの検証にとどまりません。

お客様にとって本当に使い勝手がよいのかどうか、あるいは「フェールセーフ」という考え方にもとづき、実際の現場において故障やミスによるトラブルが発生 した場合に、被害が最小限にとどめられるように設計されているかなど、さらに一歩踏み込んだ検証を行うなど、高品質で信頼性の高い製品づくりを目指して検査を行なっています。